日本語教員の資質・能力を確認し、証明するための国家資格「登録日本語教員」になるために必要な資格試験である「日本語教員試験」の出願がいよいよ始まりました。資格取得ルートや経過措置、試験スケジュール、登録スケジュール等につきまして文部科学省サイトに掲載されている情報をピックアップしてまとめましたので、取得を目指す方はご参考になさってください。(こちらの情報は2024/8/8現在公開のものです)

※登録日本語教員の資格取得ルート、経過措置等に関するご質問・ご相談を多くいただいておりますが、当協議会はお答えする立場にございません。文部科学省総合教育政策局日本語教育課へ直接お問合せくださいますようお願いいたします。

まずは資格取得ルートの確認から


 「登録⽇本語教員」になるためには、試験ルートと養成機関ルートの2つがあります。(参考:下図 文部科学省サイトより)
 試験ルートでは「⽇本語教員試験」(基礎試験と応⽤試験により構成)に合格し、⽂部科学⼤⾂の登録を受けた登録実践研修機関が実施する実践研修を修了する必要があります。(図 赤/試験ルート)
 養成機関ルートとして、⽂部科学⼤⾂の登録を受けた登録⽇本語教員養成機関が実施する養成課程を修了した人は、申請により⽇本語教員試験の基礎試験の免除を受けることができます。(図 黄/養成機関ルート)
 さらに、今年11月登録が完了する登録実践研修機関と登録日本語教員養成機関の登録を受けた機関で課程を修了した場合は基礎試験が免除、実践研修は実施済となるので応用試験のみを受験することになります。(図 黄/養成機関ルート左)

新たに日本語教員になろうとする方(現職者以外の方)向けの説明資料「登録日本語教員の登録等について」でもご確認ください。

 

現職の日本語教師の方は経過措置ルートと登録に必要な試験、講習の確認を


 令和11年3月31日までに、法務省告示機関で告示を受けた課程、大学、認定日本語教育機関で認定を受けた課程、文部科学大臣が指定した日本語教育機関で日本語教員として1年以上勤務した方を対象に経過措置が取られます。(参考:下図 文科省サイトより)

 経過措置には、対象となる方の属性に応じて、C、D-1、D-2、E-1、E-2、Fの6つのルートがあります。ルートによって登録に必要な試験や講習が異なりますので、ご自身がどの経過措置ルートに該当するかについて正確に把握する必要があります。文部科学省のサイトに掲載されている「経過措置ルート判定ガイド」(「登録日本語教員の登録申請の手引き」p24参考資料1)や「登録日本語教員の資格取得に係る経過措置における日本語教員養成課程等の確認」、「日本語教育機関認定法 よくある質問集」等も参考になります。

文部科学省のサイトは必要に応じて情報が更新されますので、時折確認を行うことをお勧めいたします。

 

令和6年度日本語教員試験の出願について


 基礎試験、応用試験ともに免除になる方も出願が必要です。
 ●オンライン出願期間:令和6年8月1日(木)10:00~9月6日(金)23:59
 ●試験日:令和6年11月17日(日)
 ●試験会場:全国8会場にて実施
 試験の申込み受付等の詳細については「日本語教員試験システム」に掲載の試験案内等をご確認ください。

日本語教員試験のスケジュール

<「日本語教育機関認定法 今後のスケジュール(令和6年5月末時点)」より一部抜粋>

 

令和6年度の登録日本語教員の登録に関するスケジュール


 令和6年における登録⽇本語教員の登録に関するスケジュールは、以下の通りです。

<登録日本語教員の登録申請の手引きより一部抜粋>