「全養協こぼれ話」と題しておりますが、ここ数日、私の身近にあるものが次々とこぼれております。

一昨日は、母が手にした小鍋から熱々のお味噌汁がこぼれ、
昨日は、ランチで入ったとんかつ屋さんの店員さんがつまづいたはずみで豚汁がこぼれ、
今朝は、仕事前に喫茶店で一息ついていたら、隣に座ろうとしたサラリーマンがよろけた拍子にトレイからカフェラテが床にこぼれ…。

このような最近の「こぼれた話」を事務局で披露していたところ、
「こぼれた話ばかりしていないで、事務局長もそろそろ話をこぼさないと!」と事務局スタッフから一突きされた次第です。

日本語教育に関して、現在、いくつかの大きな動きがございます。
その中でも、日本語教師(日本語教育人材)に大きく関わってくるのが、文化庁が取りまとめを行っている日本語教育人材の養成・研修についてかと思います。
昨年3月に文化庁が「日本語教育人材の養成・研修の在り方について(報告)」を公表いたしました。

今まで、日本語教育人材の研修に関しては、現場である各日本語教育機関に任せられ、内容についても規定がなかったため、機関によって研修の有無や質が大きく異なると言われてまいりました。

そこで、文化庁は専門的知見をいれた「日本語教育人材の養成・研修の在り方について(報告)」を取りまとめ、日本語教育人材の質を高めようとしています。
その中でも注目すべきは、今までは「日本語教師」という大きな括りであったものを、学習対象者別に分類を行い、それぞれの研修を検討していることにあります。

日本語教育といっても、外国人児童に教えるのか、留学生に教えるのか、ビジネスで来日した外国人に教えるのかなど、対象者・学習目的によって大きく異なります。
養成講座等を修了した段階を経て、より専門性を持った日本語教育人材へとスキルアップしていくことが求められつつあります。

2月16日(土)に開催いたします第17回全養協公開講座では、
日本語教育人材の養成や研修の在り方について検討を進めてきた文化審議会国語分科会の日本語教育小委員会主査でもある伊東祐郎先生(東京外国語大学副学長)をお招きして、「社会の動きとこれからの日本語教育~ますます広がる日本語教師の可能性~」と題してご講演いただきます。

ぜひ、日本語教育・日本語教師の今を知っていただければ幸いです。

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